2023/09/15-17 ファミリー登山#23・上高地~涸沢カール

1.はじめに

 

2023年9月15日-17日に涸沢カールまで家族で2泊3日のテント泊登山に行ってきました。

今年2度目の北アルプス。1度目の白馬岳は好天に恵まれました。

今回は初日上高地に着いたときに雨に会い、2泊目の夜にも大雨に降られましたが、3日目の夜明けに奇跡的なモルゲンロート(朝焼け)を拝むことができ、大満足の山行となりました。

 

朝焼けの様子をちょっと先にご紹介↓

 

2.あかんだな駐車場

 

自宅出発は9/14の夜8時半頃。近くのファミレスで夕飯を食べて、本格出発は夜9時半頃。

あかんだな駐車場に到着したのは翌2時過ぎだったかな。3つほど駐車場がありましたがどこもまだまだ空きがたくさん。この日(9/15)は平日だから。実際、下山日(連休中日の9/17はどこも満車で外の道路にも駐車がありました)

 

ゲートから一番遠い駐車場に車を停めて、しばらく仮眠。。。5時に起きてコンビニ飯(事前に購入)で朝食をとる。駐車場から階段を上がってトイレを済ませ、始発バスに乗るべく列に並ぶ。平日のこの日の始発は6時20分。2台目のバスに乗れました。

 

 

3.上高地から横尾へ

 

あかんだな駐車場から約30分で上高地バスターミナルに到着。

雨降ってます。。

きっとこの後晴れる!と信じて、レインの上下を着用し、ザックにカバーを被せて準備・準備!

 

07:42

いざ、出発!初めての上高地ということもあってか、私はテンション高め!

 

歩き始めるとすぐに雨止みました!曇り空ではあるけど、日焼けや疲労の面でまだしばらく曇りでオーケー。

 

07:48 「河童橋

 

これが、かの有名な河童橋・・・!

 

まだここら辺は「観光地」っぽいので、ばりばり登山装備の我々は少々場違いな感じがw

 

取りあえず私も記念撮影。ガスがなくて晴れてたらさぞ良い景色なんだろうなあ(大丈夫。帰りに拝めます。)

 

河童橋の次は「小梨平」

 

この辺でもクマが出るんだ・・・

 

次は明神へ向けて。僕はもう暑いんで上は半袖に。

 

立派な巨木。なんか神々しい。この辺でレインパンツも脱ぎました。

 

明神岳をバックに。娘も半袖に。雨の湿気はあるけど曇天のおかげでそれほど暑くなく助かります。

 

08:54 「明神」に到着。

上高地バスターミナルから3km。1時間ちょいです。

 

左のトイレを借りた後、まだまだ歩きます。今日の目的地は横尾です。

 

途中にはクマベルが設置されていました。通過する歩行者が鳴らして、近くのクマに人の存在を知らせます。結構でかい音!

 

2人ともザックは40リットル。山登りを始めた頃は20-25リットルのザックに軽い着替えと500mlの水しか持ってなかったけど、見た目はずいぶん登山者らしく逞しくなってきました。

 

10:13 「徳沢」に到着。

明神からまた1時間ちょい。ここのキャンプ場は地面が草でフカフカしてて居心地良さそう。

 

徳沢園のスタッフさんが「涸沢は水がないんで自分の使う水は全て横尾で汲んで行って下さい」とアナウンス。

なんてこった!持ってきた容器の容量と、明日の水の使用量を計算しなくちゃ。

 

梓川の左岸を上流へ。

 

途中、川底を工事してるようでした。

 

上高地から横尾まではこんな感じでずっと歩きやすかった。

 

11:39 「横尾」に到着。

徳沢からさらに1時間ほどで横尾に到着!

上高地から約11km、3時間。今日はここにマイホームを建てて1泊します。

 

 

4.横尾でテント泊(1泊目)

 

mont-bellのステラリッジ4、我が家の設置完了。ペグが刺さりやすくて助かりました。

 

緑に囲まれてて気持ちの良いキャンプ地です。

 

みんなすごくおなか減ってたんで、テントを設営したらすぐランチ。無印良品カルボナーラ。時短&ガス節約のため、上高地で水漬パスタを仕込んでおきました。

 

ランチ後は周辺を散策。

 

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山荘で買ったサイダーを飲みながらぶーらぶら。

 

横尾大橋。よく見ると娘が変顔w

 

梓川に降りる。

 

水は案の定冷たいですが、キンキンではなく。今年の猛暑のせいで雪渓がなくなってて雪解け水じゃなくなってるのかな?

 

横尾キャンプ場のトイレは2棟ありました。どちらもキレイで助かります。各棟の前には蛇口があって飲用水を補給できます。明日の出発前にはここでたくさん補給していかなければなりません。


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真っ暗になる前に夕食。我が家の登山で定番の、豚鍋 → 煮込みうどん → オジヤ のコース。

鍋には、豚バラ、白菜たっぷり、エノキ、舞茸、お麩を入れます。うどんのときには青ネギを投入。オジヤではアオサと生タマゴを追加。チューハイも飲んで満足満足!

んで、8時前には就寝。幸せ。。。

 

 

5.横尾から涸沢カールへ

 

朝4時に起床。天気は悪くはない。

アルファ化米、フリーズドライの味噌汁、イワシの缶詰で朝食。

そしてテントを撤収。

そうそう、渇水問題。涸沢では水を補給できないそうなんで、ここから合計6リットル持参することに(手持ちの容器満杯)。横尾から出発して涸沢に一泊してまた横尾に戻るまで、この水で賄う必要があります。行きと帰りの移動中に各自計1リットル消費するとして、涸沢滞在中に残り計3リットル。3リットルで、涸沢滞在中の3食の料理と飲用水、足りるかな?涸沢ヒュッテや涸沢小屋では、飲用水はないけどペットボトルのジュース類はあるそうなんで、「水」は料理用に、飲用にはジュース類を、とするかもしれません。

 

06:25

さあ、2日目のトレッキング、出発です!今日は天気どうでしょう?

1日目の昼食と夕食の分だけ荷物が軽くなっているはずだけど、想定外に水をたくさん背負わなければならなくなったんで、思ったように荷物は軽くなりませんでした。逆に少し重くなったかも?

3~4時間だからがんばるか!

 

全員今日も体調は良さそうです。

 

横尾から先はときどきこんな階段や登りもありますが、本谷橋までの前半はまだアップダウンは少なく楽に歩けます。

 

左に「屏風岩」ドーン!

 

デブリ沢」

雨の日だったらきっと滝のようになって渡渉する感じになるんだろうなあ。

 

07:42 「本谷橋」に到着

結構揺れるようで、向こうから渡ってくるご婦人方がえらく騒いでにぎやか(笑)

 

ここから先は本格的な登り(=しんどい)か。。と、娘は少し憂鬱(笑)

 

橋のふもとでザックを降ろしてちょっと休憩。Youtubeで見た動画だとこの沢は結構水量あったんですが、今日はこれだけ。

 

さあ、再出発。ここからは登るよ~

登りはきつくて写真撮るのも忘れてた。

 

「屏風沢」

 

やたらと訴えかけてくる「落石」注意の標識。登りに疲れたんで腰かけて休みたいんだけど「休まず進め!」に従って急いで通過。途中、崖上がすごく気になる。

 

「青ガレ」

 

おっ!カールっぽい地形が見えるぞ。

 

きっともうすぐ。ここら辺でけっこう疲れてくる。がんばれっ!


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景色が疲れを癒してくれる。

 

09:40 あっ!吹き流し!?

 

拡大してみる。ほら。涸沢ヒュッテの吹き流し。近くなってきた、、、?結構まだある。

 

09:45 分岐

左は涸沢ヒュッテへ。右は涸沢小屋へ。テント場でスペース確保のため、とりあえず右へ。テント受け付けは13時からだし。

 

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10:16 テント場、確保!

左手が写り込んでる!

 

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涸沢ではテントの下に敷くためのコンパネを有料(1枚500円)で借りられます。4人用テントなんで2枚借りました。

ちなみにコンパネは1枚でも結構重い・・・!娘と私で1枚ずつ運びましたが、娘は一気に運びきり、私は途中で地面に置いて持ち直して運びました。娘よ、力持ちになったな!

 

6.涸沢でテント泊(2泊目)

テント設営後、涸沢ヒュッテに。

まだ午前中なので混み混みではないけど、それなりに賑わっています。デッキが広々として開放感があっていい!

誘惑に負けて売店でカレーを買う。その後テントに戻って、持参した昼食も食べましたけど。

 

ヒュッテのデッキから小屋の方を望む。テント場広いなあ。まだテントは疎ら。

 

漫画「岳」とコラボした遭対協の注意喚起看板。

 

われわれは3人なんで、キャンプ場利用料は6000円。

 

コンパネ2枚借りたんで、プラス1000円。4人用テントなんで2枚。3人ともソロテントだったら3枚だし、そう考えると1枚節約したことになるか。コンパネは11時過ぎにはもうなくなっていました。

 

我が家(テント)に戻ってまったり。北穂高方向に出入口を向けたんで、テント内からでも景色最高です。

 

じっとしておれず外に出る。何とか涸沢カール・穂高連峰を5感で実感しようとする。

 

反対方向(東の方)。山の名前は分かりません。

 

13時になったので、受付に行ってきた。

 

今度は涸沢小屋に来てみた。

 

涸沢小屋は、奥穂高や北穂高への通り道の途中でもあるようで、奥穂高からザイデン経由で降りてくる人達(ヘルメットを被っているので分かる)が、祝杯を挙げながら休憩してた。

 

娘と一緒に記念撮影。わし、ずっとキャップを被っていたんで、髪型が変。

 

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涸沢小屋はテント場よりも少し高く全体が良く見渡せるんで、写真撮りまくり。

 

涸沢小屋からのテント場。我が家が左端に写ってます。

この後、17時頃から夕飯に。この日の夕飯は、味噌ラーメンと白ご飯とシーチキンマヨネーズ。ラーメンの具は、ワカメ、コーン、ワンタン。

やっぱり19時頃には寝始める。その頃に雨が降り始め、とたんにどしゃ降り!大粒の雨がテントに跳ねてうるさいけど、他の音(他のテントからの話し声や歩く音)が書き消されてかえって落ち着くなあ。


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夜中の11時半頃に起きて、雨は降ってなさそうなんでみんなでトイレへ。

 

思いの外寒くない。

9月半ばとはいえ山奥で標高2300メートルあるところだし、夜は気温1桁だろう、寒いだろう、と予測してたんですが。昨年の白馬大池での凍えそうなテント泊の教訓から、今回はモフモフのダウンジャケットも持ってきたけど、結局フリースだけで十分でした。

寒い涸沢でダウンを着て過ごすってのが1つの目標だったんだけど、あまり寒くなくて残念!

 

03:30 起床
雨は、、、降ってない!でも空は晴れたりガスったりで、満点の星空が見えたり隠れたり。こんな時間ですが活動し始めてるテントも多いですね。それどころか、すでに準備万端で、ヘッデン点けて小さいザックで穂高を登りに向かっている人も。きっと山頂でご来光を拝みに行くんでしょう。

05:13

朝食を終えてテント内で片付け中に、朝日が穂高連峰に差し込んできました!超青空やん!

 

皆さんも、片付け・準備しつつ、写真撮りまくり。

 

娘も同様、写真撮りまくりw

 

穂高山荘の方向を拡大。

 

肉眼で見るともう少し赤みがあるんですが。

 

朝日に照らされる山肌の色が徐々に変わっていきます。

 

ずいぶん黄色っぽくなってきた。

 

現場の実感では、ほとんど金色です。

 

おっと!山に見とれてばかりいてはダメでした。テント撤収!今日は一気に京都まで帰らなければならないので。

コンパネのお陰で床がフラットになって居心地よく過ごせました。ありがとう!

 

この景色が名残惜しい!

 

荷物をまとめて、涸沢ヒュッテまで登ってきました。

 

もう一度、テント場と山々を振り返る。

さあ、帰ろう!

 

 

7.下山

06:56 下山開始!

帰りは涸沢ヒュッテからの道で下ります。

少し下って、

 

振り返る。

また歩いて、

 

また振り返る!

あー、遠くなっていくー

 

08:49 本谷橋

ここまで来たら、あとはほぼ平坦!

ここまでの下りはまあまあキツイところもあったけど、よく整備されていて段差も小さく、まだ歩きやすい方でした。

今日は前半に大きく下りますが、後半13kmは平坦なんで、気分が楽です。

 

お二人も気分が楽なようで、屏風岩前でポーズ。まだまだ元気そう。

 

09:47 横尾大橋

 

「戻ってきたぜっ!」

まだ10kmありますが、あとはハイキング気分なんで、勝利したも同然なモンベルの雪男シャツシリーズのお二人。

 

何を話し合ってるのか知りませんが、タオルかぶってダサいおっさん。おっさんもモンベルの雪男シリーズのシャツ持ってたのに、1日早く着てしまってました。。

 

予定では徳澤園で昼食を頂こうと思っていたんですが、三連休の中日で、横尾でも観光客らしい人がたくさんいるので、徳澤園はもっと混雑しているだろうということで、ここ横尾で昼食を頂きました。ラーメン、うどん、カレーと三者三様で。カレーはなかなか辛めで、汗たらたらに。

 

今日はほんと良く晴れました。

 

帰り道も木陰がたくさんあって日焼けせずにすみ気持ちよく歩けました。

 

明神岳だったかな。ん?

 

毛づくろいする猿たち。

 

13:32 河童橋

戻ってきた! 観光客多っ!

 

この景色ですね。河童橋の有名なやつ。今日は本当に人がたくさん。

 

 

以上、2泊3日の涸沢テント泊でした。